2012年1月29日
夕べのテアトルでのコンサート
昨晩のコンサートは熱い照明のもと 文字通り汗を流しながらの熱演! かなり緊張目の最初のモーツァルトだったが、初めてこの幻想曲ハ短調を舞台で弾いた。 ピアノのすべりというかタッチのレスポンスが今一つかみにくく大変格闘した結果となったが、おかげでそのあとの歌によくピアノのタッチが答えてくれたように思う。最初一人で始めるのは、ソロならいつものことなのに何故か昨日は大変緊張した。 ブリュットナーというメーカーの相当弾かれたふるい1/4グランド。音は少々悪いしピアノのニュアンスを最大限出せるとは言いがたい楽器。 しかし友子さんの朗々たるソプラノは会場いっぱいに響き渡り私もすっきりと共演できたと思う。 デュパルクの曲は2曲とも今回が初めて。納得行く出来といえました、ほっ。 気にかかるパレー氏の曲もなんとか弾き終えることができて嬉しい。甥のジャックさんが自分の録画機で一生懸命とってくれた。彼も大変喜んでいた。 友子さんの選曲は面白かった。木下という作曲家の歌曲・今度アップしたい。 最後のトロイアの女から、大変迫力のあるオペラアリアを演奏。喝采を受け彼女も笑顔、 私としても少人数とはいえお客様の良い反応に昨日はとてもしみじみとほっとした夜だった。 舞台が終わり近くのバーへみんなで。 ビールやショコラ、色んな飲み物でとりあえず乾杯。素晴らしくきりっとした生ビールと、ジャック・パレーさんの友人の企画するフェスティバルの話に興味を持った。歌とピアノのデュオで提案することを薦められた。 さて11日はもう少しピアノを聴かせたい。と思っている。
2012年1月25日
ソプラノの曲
ソプラノのレパートリーはとても多い。
今度のリサイタルのパートナー石井友子さんが歌う曲のなかにはデュパルクの曲「前世」やベルリオーズのオペラ「トロイアの女」のカッサンドラの歌、またマスネーの「ル・シッド」より「Pleurez mes yeux」日本語のタイトルは分からないが、など大変難しい曲が目白押し。
ともかく伴奏はオケの編曲なので弾きにくい箇所もある。特にトロイアの女は伴奏者が嫌う曲であるらしい。確かにピアニスティックでない奏法が多々ある。
でもこれなどはバッハのミサ曲のピアノ伴奏などに比べてまだましなほうか。
手がいくつあっても足りないのがバッハのピアノ伴奏編曲版。
それでも伴奏というパートは大切極まりなく私は最近とみに喜びを見出している。
2012年1月13日
義父逝去
義父(ちち)が逝った。享年76歳。

美味しいものとワイン、楽しい音楽とワグナーが好きだった。
全ての大工工事を自分で出来るのでDIYの見本のような人だった。
料理も凝ると素晴らしかった。
庭が好きで庭いじりをしているときと大西洋の海が好きだった。
一緒にまた散歩をしたりすることも出来なくなった。
食前酒を一緒にたまには家で誘ってくれてウイスキーオンザロックを頂いた。
辛口批評も多い人。色んな知識がありまた人には面倒見が良かった。
自然に詳しくどんな動物のことも知っているのではないかと思われた。
また動物の病気を癒したりすることも出来る不思議な能力を持っていた。
走りたいといっていたからきっと天国では十分に軽いフットワークで走れるだろうか。
そう思いたい。
きれいだと最期に会った時言われたのをほめ言葉として受け取った。
続けなさいと・何をか。音楽をだ。
2011年11月27日
ソプラノの石井さんと合わせ
プラシド・ドミンゴの誕生日お祝いコンサートをプラハのオペラ座で。今TV中継を観た。 昨日は石井友子さんと我が家で合わせ。 熱唱を聴き鳥肌の立つ思いで伴奏。日本の曲、そしてイタリアアリア、フランス歌曲、フランスアリアを合わせた。 彼女とゆっくり会えて話も出来て、お互い同年代と分かりまた話もはずんだ
素敵ないでたちで駅を出て来られ、私もすぐに彼女と分かりさすがに声楽家のオーラを感じた。 全部ざっと通した後、曲目をもう一度点検し 楽しく真剣なひととき。とても充実した時間が持てたことに感謝です。 さて彼女の話で分かった事は 音楽家同士といえど 日本人の同胞同士でいさかいがあったことなどとてもいやな思いをしたこと、若い方は一生懸命だがどうしても表現が足りない部分があること。なかなか鋭い分析をされていて私もなるほどと思う点がいくつかあった。 確かに演奏家であることと良い伴奏家であることは必ずしも一致しないのが実情かもしれない。 真の演奏家は良い室内楽奏者でありパートナーであると思う。 著名な伴奏ピアニスト、ジェラルド・ムーアの本を借りた。伴奏家の発言という本。 大変面白く実のキャリアに基づく証言は貴重だ。 この大家の発言をよく肝に銘じて行きたい。真実を突いていてどんなピアニストにも薦めたい本だとった。 私自身音楽学校の声楽科の伴奏をある期間受け持ち、伴奏をたくさんするようになったのがきっかけで歌手の伴奏をよくするようになった。声楽家はソプラノならソプラノの分野を磨いていけばよいかもしれないが、彼の言うようにピアノはすべての楽器のパートナーを務めることから、無尽蔵のレパートリーをこなしていく必要があると。声楽の曲だけでも膨大だ。 確かに声楽また他楽器と演奏することで得るものは大きく喜びはまた大きい。 ピアニストは独奏曲のみに目が行きがちだが、実はあまり華やかでない伴奏の果たす役割は音楽が生きるか死ぬかを決めるほど重要と彼は語る。 その重要さをもっと知ってほしい、との思いで彼が綴る話はもう本当に参考になる。 私自身いつも曲のパートを弾く時に全体像を分かるようにまずさらう。私達が昨日あわせた曲の中に、あるかなりの難曲?がありこれは予習していないと弾けないものだった。 欠席の生徒がいたのでその時間を練習にあてたりしながら工夫して練習。 それでも初めての合わせでどうなるかと思ったが、幸い彼女と最後まで呼吸が合った。 演奏の後彼女に「今まで3人のピアニストがこの曲を伴奏したけれど誰も弾けなかった」というのでびっくりした。「難しいのではしょって弾いたり。」なるほど確かに編曲版なので弾きにくい箇所はある。オーケストラの編曲版とはいつもこうしたものでピアニスティックではない。かつドラマティックオペラなので曲の性格をつかみそれにあった演奏を心がける必要がある。 そういう彼女が「初めて」というほどだったので私も嬉しかったし来て頂いた甲斐があったかと思いほっとした。 帰りに街を散歩して帰るというので車で送る。仕事があったのでそのあと車でまたレッスンへ。
疲労感はあるけれど爽やかな疲労感。帰宅して飲んだ
は美味しかった。
2011年10月17日
エミオン音楽院の会長さよならパーティ
夕べは講師を務めるEmion音楽院の会長引退さよならパーティ。
色んな人が来ていて結構驚いた。お別れパーティとはいえ新任の秘書や新会長もいたから、お披露目も兼ねたかな) 内輪なので結構講師の皆もリラック
スして演奏していたのか、適当な部分もありました
フルート、フルート・ア・ベック、ピアノのトリオでQuantsのトリオソナタ、四手連弾デュオのドビュッシーの小組曲ともにまずまずの出来。
しないはずだったジャズを結局ベース抜き(いないので)でする事になり、急遽二曲。
なんだかこれがいい加減(自分としては)で、お客さんには喜んで頂けたが自分的には
しない予定が急にすることになるのはやはり止めたほうが良いかも。でも終わったあとでお客さんから「良かったわ!素晴らしい」などと言われてこそばゆい気がした。
2011年10月14日
バッハを弾く時
http://www.youtube.com/watch?v=Hkif3mIGywc&feature=player_embedded(パルティータ第4番より サラバンド)
パリにいた頃パルティータ一番を学校で試験曲のひとつに先生が取り上げた。
バッハの曲は課題のひとつだったので、平均律曲集から選ぶのが妥当だったが、パルティータもOKだった。長いので試験では一部しか弾かせてもらえ
なかったが、本当は最後まで弾きたかった。
弟子の練習曲集として書かれたと言われるが、芸術的には全く他の曲と同様素晴らしい。
私に下さったのは1番だった。リパッティが素晴らしい演奏を残しているのをレコードで聴かせてもらったりした。最もなじみの深い思い出の曲。
後に演奏会でも何度か弾いたがやはりバッハは難しいと実感するこのごろです。
今もっと弾きたいもののひとつがこの4番。
とても複雑なテーマ(構成が)に続くヴァリエーション。
このサラバンドはその中の一部であり、オアシスのような良さがある(と私は感じています)。
難しいのでいつになったら演奏会に載せられるかわからない。
信じることと同義の音楽。
音楽をしている時のひとつの原点に帰れる時間。
2011年10月 5日
映画 「Scene de chasse」
Scene de chasseというタイトルの映画音楽を担当するDamien Deshayesから、ピアノを頼まれた。
来週月曜にスタジオで録音。
とりあえず演奏する曲は宣伝用フィルムのラストパートだそうだが、それ以外にも彼の作品をこの機会に演奏録音したいそうだ。
Damien Deshayes 公式サイト
http://www.damiendeshayes.fr/ デモンストレーションヴィデオ
http://www.damiendeshayes.fr/blog/index.php?post/2011/01/06/D%C3%A9mo-Vid%C3%A9o-2011
2011年9月23日
作曲家の気持ち ショパンのスケルツォ4番 アラウ
http://www.youtube.com/watch?v=I9gXHUc0Akc&feature=player_embeddedショパンのこのスケルツォがここ最近心に響きます。
素晴らしい霊感にあふれた32歳の頃のショパン。これは四曲あるスケルツォのうちの最難曲のひとつとある解説にあり
ました。
最近難しいかどうかと考えないで、弾きたい曲をどう弾きたいのかどんな音なのか、イメージをしていった時に不思議に体の力が抜けてきて技巧的な問題を超えることがあります。
勿論多くの練習は必要だと思います。
その曲の中で何を感じているか、彼は(作曲家は)どんな音を本当に心で聴いたのか。
もしそれが感じられたらきっと素晴らしいですし、その時には作曲家の心とひとつになれると思います。
クラウディオ・アラウ氏の演奏はいつも霊感にあふれていて音楽へのこの人の愛情を感ずる事が出来ます。
暖かくて深い演奏です。
けして誇ったり冷たく威嚇するような音は出てきません。
きっとその曲の作曲家の気持ちになりきっているのだと思います。
いつか少しでも彼のような演奏に近づけたらと思います。
2011年9月22日
Five Greek Tunes 二コス・ハリザノス(四手連弾コンサート収録)
http://www.youtube.com/watch?v=pPMjDzHZNMA&feature=player_embeddedこれはギリシャの作曲家二コス・ハリザノスの四手連弾のため
の「5つのギリシャの曲」。 ノルマンディーでのリサイタル収録です。
出だしちょっと不ぞろいでしたね。でもそのあとは結構いい線行った演奏。(自画自賛)
今日久しぶりに夏休み明けのレッスンでグルネーへ。
おそろしや水曜日一日だけで16人もの生徒を受け持つスケジュールが待っていた。!!
ちょっと難しいのでフィリップにも相談。ほかの日に振り替えられないか。しかし生徒と親の都合、学校の都合もありどうなるか。
新しい生徒もたくさん加わり、卒業や引越しでいなくなった生徒を除けば元からいた生徒たちはほぼ全員いた。
ゆっくり丁寧に授業をしたいと思っているので、それも含め今後の事を話し合う予定。
2011年9月17日
滞在許可証
結構信じられないことが世の中ある。
不思議というか・・。
Auneuilという夫の勤務先の街で、Centre
social( まあ文化センターみたいなところです)のピアノ講師を探していると、ディレクターの女性から連絡があった。
今日会って直接お話しする。とっても感じの良い女性で、なんと私の同僚のサクソフォンの講師アランに習ったことがあり、その文化センターも彼と創立したのだそうだ。
10月から新学期スタート。 まだ余裕がある。
身分証明になる10年カードと俗に言われる外国人長期滞在許可証。これを勤務先へは必ず提出。
このカードは労働許可証の役割も兼ねている。
彼女にコピーをとっていただき 何故か一行、カードの文字が目に飛び込んできた。
「Date d'expiration: 11 OCTOBRE 2011] (カード有効期限 2011年10月11日)
とある。
あと一ヶ月以内に更新しないと不法滞在になってしまう?
信じられない。
この面接に行かなかったらきっとぼんやりしていて更新が間に合わなかった、と思うと今日の出来事が普通ではないような気がした。
何曜日にどれだけ生徒が来るかまだ未定なので、連絡を頂くことで彼女と別れ、すぐ帰宅。
電話で問い合わせると、カード更新には「出生証明」が必要。
日本の戸籍謄本か抄本を日本から取り寄せ、それを元にフランスの日本大使館にフランス語版出生証明を申請して、県警に、その書類プラスパスポートおよび
在住を証明する電気代(またはガス代など)領収書や、給与明細、その他配偶者の身分証明書のコピー等々を持参する・・・。
プラス140ユーロも払う。

とても高額。
これがEU以外の外国人がフランスで10年カードを更新するときに必要な書類と金額だ。
10年も経った今(これで二回目の更新)全く当時のことを忘れていた。
あーあ、間に合いますように。