Concert

2016年4月アーカイブ

楽器とのアンサンブル、デュオをする場合のピアノ

相手の音色、楽譜の要求するもの、全体がその楽譜として聴こえてくるか・・・
ピアノの音色が相手とのデュオでどう聴こえて来てほしいと思って書かれているのか・・。

作曲家の意図、楽想。全体像として作曲家の頭の中で聴こえたことを、楽譜より読み取る。

実際の会場でどのような聴こえ方がするか。
複数で演奏するときは余計にそのことが大事になってくる、こちらへのフィードバックと、客席での音のバランス。

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今まで多数の音楽家と共演して、また生徒さんや合唱団、声楽科の伴奏・・・一つ一つが異なる経験であるため、(一人ひとり個性が違うように)そのすべてに共通することを言葉で表現することはできない。
声楽の場合、あまりに個人差があるので一言ではいえないが、その方の特性、個性を生かしつつ、あまりに楽譜と離れた個所がある場合は話し合う。
ただ相手に付き添っているだけでよいとする意見もあるだろう。
しかしピアニストを職業的にとらえるだけでは何かが欠けていると感ずる。

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音楽家同志も話し合うことで、どうしてそうなるのかもし言葉で説明できなくとも、そのフィーリングをピアニストがつかむこと、話し合って納得の上そうするということで大概気持ちよくお互いが音楽を奏でることができる。

もくもくと、ただ付き添うだけが良いとされる時代もあっただろう。
自分はピアニストである前に、ミュージシャンだと思う。 音楽を創るのは声楽家だけではなく、楽譜は両方を必要としている。 作曲家が描いた絵に、半分の色が抜けていたらがっかりするだろう。
だからこそその曲の性格を知り、どういう色でどういう場面か、編曲版であればどんな構成の原曲なのかを知ることも大変重要になってくる。

あとは指揮者のような役割。黙って弾いているが、イニシアティブをとったり、パートナーに沿っていったり、パッセージによって変わってくる。ハプニングにも負けないでとまらず合わせていくことも必要になる場合がある。

見えない駆け引きのような要素もある。

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創り上げる音がひとつの作品となっていくために、お互いの耳とバランス、その作品への理解が、どのような構成であれ、不可欠となってくる。 
伴奏という言葉でかたずけられないものがある。
ひとつの楽器、声、が合わさり音楽を創りあげる、と言ったほうが音楽上で起きる現実に合っていると思う。

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