Concert

2012年5月アーカイブ


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↑終了後ほっとした二人

昨日荘厳なパリアメリカン大聖堂で、私とプリシルはデュオコンサートを日曜コンサートシリーズの一環でさせて頂いた。 

聖堂の一部が修復中なので、正面向かって右側の神前を使うようになっていた。 
ピアノが素晴らしい装飾の施されたスタンウェイで、反対向きにおいてあった。 

しかし板の上にのせられて、動かすと大変な事になるようなので、担当の年配の女性はこのままで弾いてほしいと懇願するし、私はどちらでも構わないと思い了承した。 
プリシルは最初この設置に驚き、ピアニストと反対側で弾かねばならないので困惑の表情で、何とかならないかと交渉したが、私はこのピアノの年季と、設置の仕方を見て、これは無理と判断した。
全開にして、音出ししてみると大丈夫そうだったのでリハを行う。 

担当のマダム曰くこのピアノは持ち主がコール・ポーターの隣人であった事から、良く作曲家が訪れて弾いたのだそうだ。 

NYスタンウェイだ、セミコンだがとても良い音がする。外枠は、マリーアントワネットのクラブサンと同じモデルなのだそうだ。 

こんな逸話が私をハイにした。多少の困難なパッセージも、演奏中ポーターの事を考え乗り越える事ができた。 

プリシルは大変落ち着いていて全く緊張しているように見えない。
娘は楽屋で宿題を続ける。しかし全部聴こえているらしかった。あとで「彼女笑顔で、全く緊張してなかったね。」ごもっとも。 

演奏はもっとこうしたいと欲は出てくるが、初めて共演、初めてのプログラムとしては上出来。と自分に言い聞かせる。アンコールに「タイスの瞑想曲」。 

かなりの観客がいた。日曜で人が来やすいのかもしれなかった。場所も素敵だ。年配の客が目立った。終了してから、担当のマダムが笑顔いっぱいで「素晴らしいコンサートだったわ、美しい瞬間が沢山あった」と。それはありがたい。 
プリシルのご両親と挨拶。笑みを浮かべて「続けて下さいね」と。 

驚きはエコールノルマルの恩師が訪ねてくれた事。来たいとメールにあったが孫が誕生日で来られないはずだったのに。相変わらずシックないでたちで、このピアノは何? と訊く。 
20年の年月が一気にここで縮まった。 
娘に初めて会えてとても嬉しそう。話がはずんでいた。 
また次のコンサートにね、といって帰られた。 

518.JPG打ち上げに近くのカフェへ。友人夫妻が息子と一緒に来てくれて、しばし歓談。ビール 

それにしても疲れました。無事終えることが出来て感謝です。 




今度日曜日のヴァイオリンピアノデュオで弾く曲の中から。プリシルとは今回初めての共演。演奏上よく気が合う気がします。彼女は音楽学もマスターを修め、シャルトルのコンセルヴァトワルで教える傍らソルボンヌ大学でも音楽学の講師を務めるアカデミックな面も。今後もデュオを続けることになりました。小さくてチャーミングな方です。でも結構男性っぽいところもあり面白い人。 

一部にベートーベンのソナタ「春」を演奏します。その中から第3,4楽章。↑ 

同じく二部に弾くフォーレのソナタ作品13から第2、3、4楽章。お時間あったらお聴き下さい。ピアニストにとっては全体的に難曲ですが(特に第4楽章)とってもフォーレらしい流れるようなパッセージ、移り変わる調性が色彩感あふれ美しいです。↓